糸締め機
お箏の糸を締めるのは一苦労。
女の人の力では、昔の絹糸でもあるまいし、無理。
それでも締めれる糸もあって、女の中ではまだいいほう。
ところが、どうしても締めれない糸があって、でも磐○に行くと生徒が練習してバリバリ弾いているので切れる。
切れても誰も直せない。
当然ワタシが直すしかない。
でも、女のワタシでは限界がある。
そんな自分でも何とかならないのかと、何とかしなくては、という気持ちでジレンマ。
ふと。
おじいちゃんが残したふる〜〜〜〜い器具。
「こんなの使うときなんてない」若い時にはそう思っていたが、チチオヤからはもう売っているものではないから大事にしろといわれていたかなり原子的なふる〜〜〜い器具。
糸締め機
木箱に入った大丈夫??!!これ。といいたくなるような、疑いたくなるような器具。
使い方もわからなくて、でも今日磐○で使ってみる。
セイト一人が「糸締めしてもらいたい」と来たからだ。
そのセイトを捕まえて、ふたりで相談しながら使ってみる。
出来た。
きつく締めれた。
ワタシのお箏人生のなかでの唯一の問題。糸締め。かなりクリアなものになる。
これから先も何の心配もなく、仕事が出来るだろう。
それにしても、この糸締め機。壊れたら最後だな。大事に使わないと。
正式名称「栗本式 特許第三三六七八号 めもりつき箏糸しめ機」 東京 栗本製